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20年度運動方針 原水協が決める NYで世界大会

 日本原水協は4日、東京都内で全国理事会を開き、被爆75年となる2020年度の運動方針を決めた。5年に1度の核拡散防止条約(NPT)再検討会議が今春に米ニューヨークで開かれるのに合わせ、現地で原水爆禁止世界大会を計画。被爆者の演説などで核廃絶の訴えを強めるという。

 世界大会は原水協や日本被団協など国内外21団体が4月24、25日に開く。カナダで暮らす広島の被爆者サーロー節子さん(88)たちを招き、演説やパネル討論を予定する。26日はニューヨーク市内をパレードする。

 原爆の悲惨さを伝える取り組みを被爆75年キャンペーンとして展開。核廃絶を求める署名活動も強化する。地球温暖化防止を目指す運動との連帯も初めて運動方針に明記した。

 日本原水協の安井正和事務局長は会見で「核兵器のない世界への歴史的な前進の年にしたい」と訴えた。

(2020年2月5日朝刊掲載)

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