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広島の役割とは 専門家たち対談 ネット平和講座 続編きょう公開 広島県

 広島県は6日、広島の被爆者や専門家へのインタビューなどを通じて被爆の実態や核を巡る国際動向を学ぶ無料オンライン講座で、新たな2回を公開する。受講希望者を3月31日まで受け付けている。

 講座は、被爆者の高齢化による記憶の風化を防ぎ、核兵器の廃絶策を考えるための知識を身に付けてもらおうと、県が2018年12月に開講した。全5回のうち、今回の公開は4回目と5回目に当たり、いずれも約1時間となる。

 4回目は、東京大大学院の藤原帰一教授(国際政治学)が、広島市中区の国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の隈元美穂子所長と対談。平和の担い手として広島が果たす役割などをテーマに語り合う。

 5回目は、若者向けに県が開く連続講座「グローバル未来塾inひろしま」の昨年8月の講義を撮影した映像を採用する。高校生が「一つの歴史についての観点が国によって違う」などと語り、講師の藤原教授が「国境を越えた犠牲者を見て、知ることが大事」と答えるシーンなどがある。

 希望者は専用サイトを通じて、民間の通信会社が運営するオンライン学習システムに会員登録する。県は「中高生や大学生たち若い世代が、平和の実現に貢献できる人材となるきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。県平和推進プロジェクト・チーム☎082(513)2366=平日のみ。(木原由維)

(2020年2月6日朝刊掲載)

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