×

ニュース

被服支廠 在り方考える 広島で8・9日イベント

 広島市内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(南区)の保存や活用の在り方を考えるシンポジウムとイベントが、それぞれ8、9日に市内で開かれる。いずれも参加者を募っている。

 8日午後1時半から県立美術館(中区)地下1階講堂であるシンポは、市民グループ「アーキウォーク広島」が主催する。無料。

 グループの高田真代表が今も残る4棟をホテルや博物館、工房などに再生する独自プランを説明。まちづくりに詳しい有識者たち数人も登壇し、巨大な倉庫群を後世に残すための具体策を議論する。

 定員200人で、事前申し込み不要。問い合わせは事務局support1@oa‐hiroshima.org

 9日のイベントは、若者同士で考えようと、崇徳高2年高垣慶太さん(17)=安佐南区=が中高大学生を対象に開く。昨年12月、県民有志らでつくる「旧広島陸軍被服支廠倉庫の保存・活用キャンペーン」の取り組みを新聞部として取材した際、若者の参加が少なかったため企画した。無料。

 午後2時半に翠町第2公園(南区)に集合し、被服支廠の外観を見学。中区東千田町のイベントスペースまで歩いて移動後、意見を交わす。高垣さんは「保存は難しいとの意見も歓迎する。若者も当事者意識を持ち、軟らかい発想で考えたい」と話す。

 学校と学年、名前を明記し電子メールで申し込む。takaketa728@gmail.com

(2020年2月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ