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高校生平和大使を募集 派遣委 県内3人 来月選考会

 広島、長崎両市を主な拠点とする市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は、国内外で核兵器廃絶を訴える第23代の大使を募集している。募集枠は全国約20人で、うち広島県内枠は3人。3月15日に広島市南区で選考会を開く。

 今年の平和大使は3月から署名活動を始め、6月に東区である結団式で正式に就任。8月15~22日の日程でスイス・ジュネーブの国連欧州本部などを訪ね、国連や各国政府の代表者たちに核廃絶を訴える。費用は派遣委が全額負担する。

 平和大使は1998年に始まり、約200万筆の署名を国連に提出。2018年、19年にノーベル平和賞の候補になった。14日、市役所で会見した派遣委の平野伸人共同代表(73)は「被爆者が高齢化する中、若い大使の役割はより重要になっている。被爆者の思いをしっかりと引き継ぐ人を選びたい」と話した。

 県内枠への応募は今年8月時点で県内の高校に通っていることが条件。名前、学校名と学年(3月2日時点)、住所、電話番号を明記し郵送で申し込む。〒722―0014尾道市新浜1の8の30、高校生平和大使募集係。3月2日必着。問い合わせは小早川健共同代表☎090(9060)6162。(久保田剛)

(2020年2月15日朝刊掲載)

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