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改憲論議には慎重さ求める 広島市長

 広島市の松井一実市長は2日、安倍晋三首相が意欲を見せる憲法改正について「現行憲法は相当うまく機能している」と強調し、改憲論議は「もっと慎重であるべきだ」との認識を示した。

 松井市長は記者会見で「憲法ができてから現在の日本に至るまで、この憲法はうまく機能している」とし、「憲法の、どこが機能不全なのか議論をきちっとすべきだ」と述べた。

 安倍首相が改憲の発議要件を緩める96条の先行改正を目指していることには、「(政治的な)テクニックをする前に、50、60年先を見据えた国の在り方を国民に示してほしい」と指摘。戦争放棄や戦力不保持などを定める9条をはじめとする個別の条文についても慎重な論議を求めた。

姉妹提携30年 ハノーバーへ 8日から 広島市長

 広島市の松井一実市長は8日から7日間の日程で、ドイツ・ハノーバー市を訪問する。両市が姉妹都市提携して30周年を記念する式典に出席する。

 市議会の種清和夫議長たちも加わった計8人の訪問団は、12日にハノーバー市庁舎である記念式典に出席する。広島市が1985年に贈った「平和の鐘」があり、第2次世界大戦で無差別爆撃を受けたエギーデン記念聖堂にも花を手向け、14日に帰国する。

 両市はともに戦争による破壊から復興を遂げた都市で、83年に姉妹都市提携を結んだ。ことしはハノーバー市の関係者が、8月の平和記念式典や平和市長会議総会に合わせて広島市を訪問する方向で調整している。

(2013年5月3日朝刊掲載)

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