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航空機騒音 夜間に集中125件 岩国で連日苦情

 米海兵隊岩国基地のある山口県岩国市で4月29日~5月1日の3日間、夜間を中心に米軍機とみられる航空機騒音などの市への苦情が166件に上った。約75%に当たる125件が午後8時以降の夜間に集中し、市は2日、基地に対して騒音軽減を要請した。

 市によると、29日には今年最多の1日87件(午後8時以降66件)、30日33件(同23件)、1日46件(同36件)で「連日夜間にうるさい」「眠れない」などの内容だった。

 いずれの日も夜間に基地南北で85~95デシベルの騒音を記録。基地周辺のほか、市北部の美和町や南部の由宇町からも苦情が寄せられた。

 市の照会に対し、基地は「通常の任務遂行上、不可欠な訓練。運用は所定の規則に合致したもの」と回答。市は30日に基地側に騒音軽減を要請したが、その後も苦情件数が多いため2日に再び申し入れた。

 また、岩国基地には2日夕、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が立ち寄った。同日午前には別の2機が配備先の普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に向けて飛び立った。

 防衛省などによると、いずれも韓国での米韓の野外機動訓練を終えて、普天間に戻る途中とみられる。午前に離陸したのは4月30日に立ち寄った4機のうちの2機。同日、普天間へ向かったが岩国に引き返し、駐機していた。(堀晋也)

(2013年5月3日朝刊掲載)

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