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護憲・改憲 訴え熱く 憲法記念日 広島市中区で集い

 憲法記念日の3日、広島市中区で日本国憲法をテーマにした集会や街頭活動があった。多くの市民が、護憲と改憲それぞれの立場から考えを主張した。

 憲法を守る広島県民会議など4団体が広島YMCAで共同開催した集会では、山口大の纐纈(こうけつ)厚副学長(政治学)が講演した。「今こそ青年層や無党派層に届く、新たな護憲論の展開が必要だ。被爆地広島をその運動の中心にしよう」と訴えた。

 広島商工会議所ビルでは、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の会議があった。24条(両性の平等)起草に関わった米国人女性の故ベアテ・シロタ・ゴードンさんの長女ニコル・ゴードンさん(59)がインターネット中継で「日本国憲法は他国もモデルにすべきだ」とのメッセージを届けた。

 市民団体「どうするんや憲法!!広島青年ネットワーク」は本通り商店街周辺で、9条改正の賛否を問うシール投票をした。賛成に投票したパソコン修理業賀村庫二さん(61)=中区=は「中国や北朝鮮の脅威を考えると、抑止力としての軍隊が必要だ」と話した。

 市民団体「日本会議広島」は、市まちづくり市民交流プラザで憲法フォーラムを開いた。改憲の発議要件を緩めるための96条改正を訴える東京でのイベントをインターネットで中継した。(和多正憲、根石大輔)

(2013年5月4日朝刊掲載)

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