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日米元軍人たち ソフトで交流 本川小で大会 8都道県有志が招待

■記者 鴻池尚

 日米の元軍人たちが5日、広島市中区の本川小で友好ソフトボール大会を開いた。太平洋戦争の開戦の地である米ハワイ州の真珠湾近郊で、2007年12月に開いて以来2回目。被爆地・広島で再び不戦を誓った。

 広島や山口など8都道県の有志約30人が、米国から約20人を招いた。太平洋戦争で戦った元軍人が多く、平均年齢は80歳を超す。ユニホーム姿で懸命に白球を追いかけ、試合後は互いに肩を抱いて健闘をたたえ合った。

 10歳で真珠湾攻撃を目撃し、戦中は日本を憎んでいたというカール・リバーさん(77)は「尊重し合う対話の大切さをあらためて感じた」と話していた。参加者は前日に原爆資料館(中区)を見学し、原爆慰霊碑前で平和への祈りをささげた。

(2009年4月6日朝刊掲載)

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