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FF2日目 あふれる笑顔 大輪 陸上や物産展 にぎわう

 2013ひろしまフラワーフェスティバル(FF)は2日目の4日、広島市中区の平和大通り一帯でひろしまストリート陸上や国際色豊かなステージが繰り広げられた。連日開かれている観光物産展も大にぎわい。FF会場全体で、約41万2千人(FF実行委員会調べ)が訪れた。開幕から2日間の来場者総数は約121万人に達し、昨年を約8万5千人上回った。

 平和大通りは正午前から歩行者専用になった。訪れた家族連れたちは、国際平和文化都市のシンボルでもある道路での散策を楽しんでいた。

 平和記念公園南側の特設トラックで開かれた「ひろしまストリート陸上」には、元陸上選手の為末大さん(35)とトップ選手計7人が参加。棒高跳びや小学生との50メートル走で会場を沸かせた。

 カーネーションステージでは、カザフスタンや韓国など5カ国の伝統芸能を披露。国際理解の輪を広げた。B級グルメの販売コーナーが新たに加わった観光物産展、安芸高田市の4団体の神楽共演なども人気を集め、訪れた人々は郷土愛の温かさに触れた。(和泉恵太)

 
カザフや韓国 伝統の舞

異国ムード 祭典彩る

 異国ムードが国際交流ステージを包み込んだ。伝統の舞や楽器の演奏、ダンス…。国際色豊かに、平和の祭典を彩った。

 カザフスタンからの留学生で、山陽女学園高等部(廿日市市)1年マディーナ・ショムパノワさん(14)は、母の手作りの白の民族衣装をまとって踊った。手足をしなやかに動かし、草原や森など母国の豊かな自然を表現。愛らしいステップで魅了した。

 マディーナさんは、カザフスタンを支援する市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」(広島市西区)の招きで4月に来日。同団体が2000年に留学生の受け入れを始めて20人目となる。留学生は毎年、FFステージで踊りや演奏を披露。マディーナさんは「ヒロシマの地で踊れて幸せです」と笑顔をふりまいた。

 韓国・釜山で伝統芸能の継承に取り組む古跡保存会は初出場。メンバー約30人は、太鼓やかね、笛のはやしを響かせ、儀式舞や民衆が役人を風刺するユーモラスな仮面劇を演じた。荒々しい動きの獅子舞も登場し、観客を沸かせた。

 ブラジルの情熱的なダンスや中国の二胡(にこ)の演奏などもあった。舞台を熱心に見ていた広島市西区の自営業三浦義彦さん(67)は「出演者が交流の懸け橋になってくれて一体感が持てました」と喜んでいた。(胡子洋)

(2013年5月5日朝刊掲載)

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