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2013ひろしまFF 若さ躍動 願う復興

 2日目を迎えたひろしまフラワーフェスティバル(FF)。4日は広島市中区の平和大通り沿いのステージやブースがにぎわった。練習を積んで舞台に立つダンスキッズ、福島第1原発事故の被災から立ち上がる女性たち…。さまざまな思いが花開いた。

福島女性がバザー

広島の支援団体 絆深める

 福島第1原発事故の被災からともに立ち上がろう―。起業した福島県の女性たちと、招いた広島のグループが、小町郵便局(広島市中区)近くでバザーを開き、絆を深めた。

 「かわいいでしょ」。福島県郡山市の企画会社「女子の暮らしの研究所」の日塔マキ社長(30)=猪苗代町=が「ふくいろピアス」(1500円)を来場者に薦める。「妊娠や子育てに不安を抱える福島の女性に思いをはせてほしい」。特産の会津木綿の商品に、気持ちを込めた。

 被爆地・広島の産婦人科医師、河野美代子さん(66)の励ましを受けて昨年12月、起業した日塔社長。「応援したい」と買い求める同年代の女性と触れ合い、「一緒に考えようとしてくれて、励みになった」と感謝した。

 FF期間中、広島のグループ「メイプリー」は食器やバッグを販売し、収益金を福島の親子を招く活動に充てる。森川幸智子顧問=安佐南区=は「広島でも人脈を増やし、不安を乗り越えて進んでほしい」とエールを送った。 (桑田勇樹)

高校生ブース 国際貢献訴え

 田中町ブロックでは、国際貢献活動に取り組む広島市内の高校生が設立したNPO法人「ワンダー・ティーンズ」が、インド産のお茶の葉やフィリピン産のドライフルーツなどをフェアトレード商品として販売した=写真。

 ブースでは、高校生約20人が「商品を買って国際貢献をしませんか」と通行人に呼び掛けた。フェアトレード商品は、途上国の生産者の生活向上につながるような公正な値段で提供する商品。価格は一般の市販品よりやや高い。

 東広島市の会社員大田徹さん(41)は「商品を買うことで国際貢献しようと思った。こういった活動を続けてほしい」と話していた。(小笠原芳)

(2013年5月5日朝刊掲載)

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