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「反核の訴え 揺るぎなく」 1日ビキニデー 静岡で墓前祭

 静岡県焼津市のマグロ漁船第五福竜丸がマーシャル諸島ビキニ環礁での米国の水爆実験で被曝(ひばく)して66年になる3月1日のビキニデーを前に、原水禁国民会議などは29日、犠牲者の久保山愛吉さんの墓がある焼津市の弘徳院で墓前祭を開いた。

 原水禁の井上年弘事務局次長(61)や原水禁静岡県民会議の鈴井孝雄事務局長(71)たち6人が参列。無線長として乗船していた久保山さんの墓に花束をささげて焼香し、黙とうした。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1日のビキニデー集会は中止し、この日の墓前祭も規模を縮小した。井上事務局次長は「集会中止は大変残念だが、今年は核拡散防止条約(NPT)再検討会議もあるので、原水禁として反核、非核の訴えを揺るぎなく続けたい」と語った。

 日本原水協は、28日~3月1日に予定していた集会を中止した。関連行事である日本宗教者平和協議会主催の久保山さんの墓前祭は1日、弘徳院で開く予定でいる。(河野揚)

(2020年3月1日朝刊掲載)

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