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平和公園碑巡り 「被害は想像以上」 女学院中高生 ミャンマーの生徒案内

 広島女学院中高(広島市中区)の生徒16人が、同校を訪れたミャンマー・ヤンゴンのインターナショナルスクールの生徒12人と平和記念公園(同)を歩き、碑巡り案内をした。

 一行は14~17歳。女学院の4人が、原爆慰霊碑や原爆の子の像など10カ所で建立の経緯や背景を英語で紹介。原爆供養塔の前で「遺族や名前が分からない遺骨約7万体が納められていると言われている」と説明すると、ミャンマーの生徒は驚いた表情を見せた。

 スー・ミャットさん(17)は「原爆被害が想像以上にひどく悲しかった。国を超えて同世代が平和について考える機会を持ちたい」と語った。生徒12人は広島に3日間滞在し、原爆資料館(同)も見学。今後、動画や写真を使ったアートを通して平和を表現するプロジェクトに取り組むという。

 女学院高1年三好沙奈さん(16)は「それぞれの碑に込められた平和の大切さや、原爆の恐ろしさを帰国後に広めてほしい」と話していた。両校は5年前から毎年、生徒の相互訪問を実施している。(新山京子)

(2020年3月2日朝刊掲載)

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