×

ニュース

進まぬ核軍縮 「願いと逆行」 広島市長が懸念

 広島市の松井一実市長は5日、NPTの発効50年を受けてコメントを出した。「自国第一主義の台頭を背景に、核軍縮はできないという核兵器保有国の主張が勢いを増している。NPTの基本的な枠組みそのものを否定し、被爆者の願いと逆行する恐れがある」との懸念を示した。

 その上で、4月27日~5月22日に米ニューヨークの国連本部であるNPT再検討会議に言及。全ての加盟国に「一日も早い核兵器廃絶という被爆者の切なる願いを受け止め、核兵器禁止条約の成立を前提に、核軍縮・不拡散措置を具体的に進展させる解決策を生み出してほしい」と期待した。

(2020年3月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ