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歌や映像 フクシマ後押し 「風とロック」広島公演

 福島第1原発事故で被災した福島県の復興を支援する音楽イベント「風とロック ライブ福島 キャラバン日本」(風とロック、中国新聞社など主催)の広島公演が6日、広島市中区のアステールプラザであった。集まった約500人は、ライブや映画を通じて被災地に思いを寄せた。

 ライブは「猪苗代湖ズ」のメンバーやザ・バックホーンたち広島や福島ゆかりの9組が出演した。被災者を追ったドキュメンタリー映画も上映。福島県郡山市出身で、開催を呼び掛けたクリエーター箭内(やない)道彦さんは「被爆地の姿は福島の復興を進めるヒントになる」と語った。

 最後は出演者全員で復興チャリティーソングの「ツー・ショット」を歌った。

 中国新聞社は福島からの避難者約50人を招いた。広島市安佐南区に母子で住む看護師宮田陽子さん(48)は「生活の不安をいっとき忘れられた」と話した。

 キャラバンは昨年12月から全国9都市を巡回中。収益は、福島に野外音楽堂を造るプロジェクトに寄付する。(教蓮孝匡)

(2013年5月8日朝刊掲載)

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