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折り鶴灯籠「平和」描こう 三次 初のコンテスト 8月三良坂で集い

 広島県三良坂平和美術館(三次市三良坂町)と三次市は、広島市中区の原爆の子の像に届いた折り鶴の紙を材料にして、灯籠のデザインを作ってもらう「平和の灯ろうコンテスト」を初めて開く。作品を募集している。8月に三良坂平和公園(同町)で開く「平和のつどい」で表彰する。(重田広志)

 同美術館は三次市を通じて申し込んでいた約7万羽の折り鶴を広島市から譲り受けて、三次市内の高齢者福祉施設11カ所に分配。4月初めにお年寄りが手先の運動も兼ねて折り鶴を1羽ずつ1枚の折り紙に戻した。

 コンテストは小学生、中学生、高校生・一般の3部門。20枚の折り紙をちぎったり切ったりして縦27センチ、横80センチの用紙に貼って平和を願う絵や文字を描く。用紙や折り紙は同美術館や市に置いている。作品は7月1日までに同美術館に郵送するか直接持って行く。

 応募作品は全て同美術館が灯籠として組み立てて同月18~28日、展示する。8月上旬の平和のつどいでは、全作品を同公園に並べて各部門5人ずつ表彰する。

 また、昨年夏に広島市の折り鶴から三次市内のお年寄りたちが作った灯籠約800基をともして、参加者が平和を祈る。

 元泉園子館長(55)は「平和を願う思いを形にしたい。県北から平和の大切さを発信する機会にする」と話している。同美術館Tel0824(44)3214。

(2013年5月9日朝刊掲載)

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