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被爆体験継承へ若者がサポート ピースボート ユース特使募集

 非政府組織(NGO)のピースボート(東京)は9日、広島、長崎の被爆者が船で世界19カ国を巡り、核兵器廃絶を訴える「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の概要を発表した。今回は被爆体験の若い世代への「継承」をテーマに掲げ、30歳以下の「おりづるユース特使」を募集する。

 被爆者9人とユース特使はチャーター船で7月18日、横浜を出港し、10月10日に戻る。寄港先で被爆者は自身の被爆体験を語り、ユース特使は被爆後の健康被害などのデータや取り巻く社会問題を説明する。

 ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡ではホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者と面会。悲惨な体験をどう語り継ぐかについて意見交換する。

 ユース特使は、乗船料無料。食費やビザ取得料など約25万円を自己負担する。希望者はピースボート事務局に電話して応募用紙を取り寄せ、5月31日必着で提出する。6月上旬に選考結果を発表する。合格者は出発までに事前研修を受ける。ピースボート事務局Tel03(3363)7561。(山本乃輔)

(2013年5月10日朝刊掲載)

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