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オスプレイ岩国発着訓練 事前説明なく不快感 山口知事

 山口県の山本繁太郎知事は9日、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が8日夜、米軍岩国基地(岩国市)を拠点に夜間飛行訓練をしたことについて「(事前に)国からは何の説明もいただいていない」と不快感を示した。事前の情報提供を国に求めていると説明した。

 県庁で記者団の取材に答えた。県岩国基地対策室によると、2機は8日夜に岩国基地を離陸し、約1時間半後に戻ったが、事前に国側からあったのは離着陸に関する情報だけで、飛行の目的やルートに関する情報はなかった。

 沖縄以外での夜間訓練は3月7日の四国上空に続き2回目で、前回は事前に飛行目的や飛行ルートの連絡を受けていた。知事は「何のために、何をしに来ているのかといった情報をできるだけ詳しく頂いておくことが大事だ」と述べた。

 夜間飛行しなかった1機を含む3機は9日午後0時半ごろ、岩国基地を離陸した。(門戸隆彦)

(2013年5月10日朝刊掲載)

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