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広島の原爆資料館 休館29日まで 新型コロナ

 広島市は20日、原爆資料館(中区)の臨時休館を29日まで延ばすと決めた。新型コロナウイルス感染症を巡り、尾道市で同日、広島県内2人目の感染者が確認されたのを踏まえた。2月29日から始まった臨時休館は1カ月間に及ぶ。

 感染リスクを避けるための臨時休館は当初、3月15日までとしていた。その後、安佐南区で県内初の感染者が確認されたのを受けて19日までに延長。同日には再び21日まで延ばすと決めたばかりだった。市は多くの人が集まる行事の自粛要請の期限を29日としており、日程を合わせた。

 政府の専門家会議は、地域の感染状況に応じた対応が必要と指摘する。市危機管理課は「県内では拡大傾向なのか、収まってきているのか、判断が難しい。一定に様子を見る」とする。

 同様に、広島城(中区)や市現代美術館(南区)などほかの11カ所の臨時休館と、各区スポーツセンターのトレーニング室など53カ所の一部閉鎖も、29日まで延ばす。(新山創)

(2020年3月21日朝刊掲載)

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