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戦没者に平和誓う 周南の追悼式に500人

 1945年5月10日に大規模空襲を受けた山口県周南市で10日、戦没者追悼式があり、会場の同市徳山の市文化会館大ホールに遺族たち約500人が集まった。

 木村健一郎市長は「悲しみの歴史を繰り返さないことが私たちに課された責務」とあいさつ。参列者は献花台に花を手向け、肉親や知人をしのんで手を合わせた。

 軽機関銃の射手だった父を亡くした周南市湯野の無職国田隆志さん(80)は「父はシベリアで抑留されたまま亡くなったと聞いた。毎年この時期に、温和だった父を思い出します」と話していた。

 市によると、戦争では4500人を超える市民や市出身の兵士が命を落とした。1945年5月10日と同年7月26日から27日未明までの2度の徳山空襲では計約千人が亡くなっている。(松尾直明)

(2013年5月11日朝刊掲載)

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