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「平和伝える」戦没者を追悼 福山で530人

 戦没者の追悼式が11日、広島県福山市丸之内の福山城公園広場であった。市や市遺族会などでつくる実行委員会の主催。遺族たち約530人が参列した。

 実行委員長の羽田皓市長は「命の尊さと平和の大切さを後世に伝えていく」とあいさつ。市遺族会の篠原彌之(ひろゆき)会長も「戦争の惨禍を繰り返さない」と誓った。

 市によると、市内の戦没者は8068人だという。同市霞町の赤木裕子さん(68)は沖縄県で戦死した父親を写真でしか見たことがないという。「父は私の名前を一生懸命考えてくれたそうだ。戦争は大切な人を奪う。絶対にいけない」と涙をこらえた。

(2013年5月12日朝刊掲載)

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