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被爆の記憶 市民が継承 中区でピースフォーラム始まる

 原爆と平和について学ぶ連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」が11日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。市などが7月20日までに6回開き学生や市民たち計約120人が参加する。

 初日は87人が受講した。広島平和文化センターの小溝泰義理事長(65)が講演し、「世界では紛争が起こりやすい現実がある。ヒロシマが悲劇から紡ぎ出した平和を粘り強く訴えたい」と強調した。被爆者の植田〓子(のりこ)さん(81)=東区=は「建物疎開をしていた妹は今も行方が分からない。若い人たちに、たくさんの犠牲があった歴史を学んでほしい」と語り掛けた。

 受講した中区の会社員畝和子さん(26)は「いろいろな角度から平和の話を聞ける。他の参加者とも交流し視野を広げたい」と話していた。(新山創)

(2013年5月12日朝刊掲載)

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