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　非政府組織（ＮＧＯ）ピースボート（東京）の川崎哲共同代表が１１日、広島市中区の市青少年センターで講演した。２０１５年の核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の準備委員会で「核兵器の人道的影響に関する共同声明」に賛同しなかった政府を非難した＝写真。

　「いかなる状況下でも核兵器が再び使用されないことが人類生存に寄与する」との共同声明に関し、川崎氏は「日本は安全保障環境の厳しさを理由に拒否した」と報告。「被爆国が署名しないのは説得力に欠ける」とした。２３人が聴講した。

　準備委は３日までスイス・ジュネーブで開催。共同声明には、ノルウェーなど「核の傘」に入る４カ国を含む８０カ国が署名した。準備委に合わせて現地入りしていた川崎氏は「世界では核兵器は非合法という勢力が伸びている」と強調した。（衣川圭）

（２０１３年５月１２日朝刊掲載）