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アフリカの未来 若い力で 来月 広島で学生主催フェスタ

 広島大や下関市立大など中国地方の大学生が6月1、2の両日、「アフリカンフェスティバルひろしま」を広島市留学生会館(南区西荒神町)で開く。日本政府の主導で1~3日に横浜市で開かれるアフリカ開発会議(TICAD)に合わせて企画。紛争や教育などの問題解決に向け、若い世代ならではの国際協力について考える。(増田咲子)

 TICADは1993年から開かれ、ことしで5回目。昨年9月には、アフリカに関心のある全国の学生がTICADで政策提言をしようと、学生プロジェクトを発足。中国地方の学生は今年1月、独自に活動を始めた。

 中心となるのは、代表の下関市立大4年の亀鷹皓平さん(21)や、呉市出身で岡山大4年の渡部寛史さん(22)、広島大4年の日下部花鈴さん(22)、同大2年の赤沢直樹さん(19)ら。フェスティバルの準備をしたり、日本とアフリカの学生による被爆地広島の視察を受け入れたりしてきた。

 フェスティバルでは、アフリカ料理の販売やクイズ大会、音楽ステージなどを予定。1日午後2時半からはマリ出身のウスビ・サコ京都精華大教授が「暮らしから見るアフリカ諸国と日本」と題して講演する。2日午前10時からは学生が紛争、子ども兵士、ジェンダーなどの課題の解決策を発表する。

 4月からオリジナルのステッカーを100円で販売。売り上げの全てを国際協力機構(JICA)に寄付する。購入者の写真を撮り、フェスティバルで披露するモザイクアートに使う。

 渡部さんは「貧困や紛争問題を抱えるアフリカでは、被爆から復興した広島や平和教育についての関心が高い。ヒロシマの役割は大きい」。日下部さんは「多くの方に参加してもらい、国際協力への一歩を踏み出すきっかけにしてほしい」と話している。両日とも午前10時から午後4時まで。Tel080(5233)1173(日下部さん)

(2013年5月13日朝刊掲載)

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