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被爆体験 受け継ごう 広島市が「伝承者」募る あすから 年齢・居住地不問

 広島市は13日、「被爆体験伝承者」の募集を15日から始めると発表した。募集は昨年度に続き、2回目。高齢化する被爆者の体験や平和への思いを受け継ぎ、後世に伝える人材を育てる。

 応募資格は市内で実施する3年間の研修を受けた後、5年以上活動する自信がある人。年齢、居住地は問わない。

 研修は7月からで、原爆被害などの知識を学び、元アナウンサーから話し方の講習も受ける。来年度以降は被爆者から個別指導を受け、最終年度は実習が中心。16年度から、広島を訪れる修学旅行生たちに、引き継いだ体験を話す。

 昨年度の募集では、11都道府県から19~78歳の137人が集まった。現在、108人が研修を続けている。

 市は自らの体験を語る「被爆体験証言者」も新たに募集する。これまで語られなかった体験談を掘り起こす狙いがある。募集期間は伝承者、証言者ともに15日~6月21日(必着)。市平和推進課Tel082(242)7831。(田中美千子)

(2013年5月14日朝刊掲載)

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