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外交官がEU出張授業 府中・三原高

 欧州連合(EU)加盟国などの外交官がEUについて語る講演会が13日、広島県内の府中高(府中市出口町)と三原高(三原市宮沖)であった。日本との友好週間に合わせて全国の高校で実施している出張授業の一環。

 府中高では、東京のEU代表部のダビッド・ミヨー政務担当官(40)が、EUの元の組織は6カ国で始まり、27に増えた歴史を説明。「小さな協力から始め、一歩一歩体制を積み上げて今がある」と全校生徒722人に語った。

 生徒代表との交流会もあり、外国人との付き合いについて問われ「心を開き、受け入れることが重要」と話した。1年稲葉遥さん(15)は「授業以上にEUについて学べた」と喜んだ。

 三原高では、イタリア大使館のダニエーレ・ボズィオ公使参事官(45)が全校生徒約580人を前に英語でEUの概要や成り立ちを解説。「EUとしてアフリカやアジア各国の発展に貢献し、世界を平和に導いていくことが重要」と話した。

 3年の礒合星奈さん(17)は「欧州の文化をもっと勉強したい」と話した。(筒井晴信、山本庸平)

(2013年5月14日朝刊掲載)

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