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ヒロシマの訴え 継承したい 証言ビデオ 出演者募る 

 原爆資料館(広島市中区)は15日、本年度収録する被爆者証言ビデオの出演者の募集を始めた。高齢化で出演する被爆者は年々減っており、同館は「次世代に体験を語り継いで」と呼び掛ける。

 県内に住み、これまで同館の証言ビデオに出演していない被爆者約20人を募る。9~11月に希望する場所で、映像制作会社が撮影。被爆時の惨状や、原爆がもたらした心身の変化を語る。20分に編集し、来年4月以降、国内外の学校に貸し出す。一部は同館のホームページに載せる。

 証言ビデオは1986年度から作成。昨年度までに1042人分を収めた。最近は11年度18人、昨年度13人と減少傾向にある。同館は「あの日の記憶が鮮明な被爆者の高齢化が進む。一人でも多く、一刻も早く生の声を伝えてほしい」としている。

 出演を希望する人は資料館や8区役所にある応募用紙に証言内容などを書き、郵送やファクスで同館に申し込む。締め切りは6月25日(必着)。同館啓発課Tel082(242)7828。(加納亜弥)

(2013年5月16日朝刊掲載)

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