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きょうから「ロータリーフォーラム」 参加者、ヒロシマ学ぶ

 ロータリークラブの関係者が国内外から集う「ロータリー世界平和フォーラム」が17、18の両日、広島市中区の広島国際会議場である。日々の生活や地域社会から始まる平和構築活動の在り方を話し合う。参加者は16日、被爆校舎の一部を保存している本川小(中区)を訪ね、児童と交流するなどした。

 参加者10人が本川小を訪問し、平和資料館を見学した。同校児童から、被爆直後の市内を再現したパノラマ模型や溶けたガラスの説明を受けた。国際ロータリーのジョン・ベスト理事(72)は「原爆をよく勉強しており、平和への強い思いを感じた」と話した。

 国際ロータリーの田中作次会長(74)は市役所で松井一実市長と懇談。「被爆地で平和を議論する意義は大きい」と強調し、プログラム冊子を手渡した。

 国際ロータリーは米イリノイ州に本部があり、約200の国と地域に約120万人の会員がいる。フォーラムには約2500人が参加する。フォーラムのルイス・ジアイ委員長(73)は「広島のような悲惨な出来事がほかの都市で繰り返されないよう、みんなで知恵を出したい」と話した。(山本乃輔、岡田浩平)

(2013年5月17日朝刊掲載)

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