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広島から平和の実現 「ロータリーフォーラム」開幕

 ロータリークラブの関係者が国内外から集う「ロータリー世界平和フォーラム」が17日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。約50カ国の約2500人が参加。生活や地域社会から始まる平和構築活動の在り方を話し合い、最終日の18日に「ひろしま平和宣言」をまとめる。

 開会式で、国際ロータリーの田中作次会長が「人の役に立つために何ができるかを考え、世界を少しずつ平和にしていこう」とあいさつ。基調講演で国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所のアレクサンダー・メヒヤ前所長は「国連憲章の制定にはロータリー会員が携わった。力を合わせ、平和を実現したい」と話した。

 広島県の湯崎英彦知事、広島市の松井一実市長、中国新聞社の岡谷義則社長が、世界平和のため広島が担うべき役割を話し合う座談もあった。

 会場内では各地のロータリーや平和団体がポスターやパネル展示で活動内容を報告。開会式に先立つセッションでは、参加者が宗教、国家、情報通信技術など五つのテーマに分かれ、未来の平和につながる若者の活動や、平和を阻害する要因について議論した。(山本乃輔)

(2013年5月18日朝刊掲載)

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