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ひろしま平和宣言 採択 「ロータリーフォーラム」閉会 

 国内外のロータリークラブ関係者が集う「ロータリー世界平和フォーラム」は最終日の18日、広島市中区の広島国際会議場で全体会議を開いた。平和のために若者が果たす役割の大きさを確認。平和的手段による紛争解決などを求める「ひろしま平和宣言」を採択し、閉会した。

 若者と平和をテーマに2人が活動を報告。尾道市出身で、英国の大学院で平和学を学ぶ新屋由美子さんは小学校の平和学習で関心を高めたといい、「できる範囲で平和構築に貢献を」と呼び掛けた。

 制服や部活動など日本式の学校運営を取り入れたモンゴルの高校で校長を務めるジャンチブ・ガルバドラッハさんは「国を背負い世界平和に活躍できる人材を育てたい」と決意を述べた。

 閉会式で、ひろしま平和宣言を採択。広島の被爆と復興の歴史に触れた上で、平和的な紛争解決を政治家に働き掛けることや、歴史的に敵対関係にある国同士の市民が友好に取り組むことなどを盛り込んだ。

 フォーラムには52カ国の2763人が参加した。(岡田浩平)

(2013年5月19日朝刊掲載)

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