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復興願い被爆桜 福島へ NPOさとやま交流館

 広島県北を中心に活動するNPO法人さとやま交流館のメンバーたち約10人が今月下旬、東日本大震災の被災地を訪れ、福島第1原発事故の影響で住民の避難が続く福島県楢葉町に被爆桜を植える。

 植えるのは、NPO法人二葉の里に桜並木を復活させる会(広島市東区)などから譲り受けたソメイヨシノや大島桜の計4本。

 メンバーたちは25日から27日まで福島県を訪れて楢葉町で住民に米を贈って交流し、植樹する。いわき市でも現地の市民グループと一緒に地域の景観づくりのため、草刈りなどをする予定。

 交流館は震災直後から計16回、現地を訪れて米を届けたり炊き出しをしたりして被災地支援を続けている。毎年夏には福島県の子どもを広島県に招きサッカー交流もしている。

 交流館の柳生寿憲理事長(67)は「原爆被害から復興した広島の桜を見て、東北の人たちにも復興に向けて頑張ってほしい」と話している。(馬上稔子)

(2013年5月19日朝刊掲載)

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