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草の根平和 被爆地と結束 ノーベル委員会メンバー 広島市長と意見交換

 ノーベル平和賞を選考するノルウェー・ノーベル委員会のメンバーで、ノルウェー国教会オスロ名誉監督のグナール・スタルセット氏(78)が19日、広島市中区の広島国際会議場で、松井一実市長と平和の構築に向けて意見交換した。

 松井市長は「核兵器廃絶の思いを、多くの人が世代を超えて共有することが重要」と強調。スタルセット氏は核兵器禁止条約の早期締結の必要性を指摘し、「広島は軍縮に大事な役割を果たす。広島の人たちと協力し、条約締結に向けた草の根の活動をしたい」と意欲を示した。

 スタルセット氏は庭野平和財団(東京)の庭野平和賞を受賞し、16日に東京都内であった贈呈式に合わせて来日。18日夜に広島に到着し、19日は原爆資料館も見学した。(有岡英俊)

(2013年5月20日夕刊掲載)

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