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「原子炉への影響なし」 島根原発 カバー欠損で報告 中電

 中国電力は20日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)1、2号機にある燃料集合体の金属製カバーが一部欠損していた問題で、原子炉の安全性に影響はないとの調査結果を原子力規制委員会に報告した。

 合金製のカバーは14センチ四方の四角柱状で、全長は1号機が4・1メートル、2号機が4・3メートル。最上部にある金属製部品「クリップ」の欠損は、溶接方法が甘かったため腐食したのが原因と結論付けた。カバーは、原子炉内で制御棒を正しく誘導する機能を持つが「そのまま使用しても問題はない」(中電)という。

 1~3号機でカバー計4318体を点検し、1号機の10体、2号機の3体が1~2センチ欠けていた。原子炉に装着されている2号機の1体以外は使用済み燃料プールに漬かっている。(樋口浩二)

(2013年5月21日朝刊掲載)

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