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折り鶴アート 8・6に彩り 三次の研修施設 「明日の神話」再現作 出展へ

 広島県三次市君田町の元小学校校舎を活用した市研修施設「こぶしの森 体験の館」が8月6日、原爆の子の像(広島市中区)に手向けられた折り鶴で岡本太郎の壁画「明日の神話」を再現した作品を、中区の広島国際会議場で開かれるイベントに出展する。

 作品は縦1・43メートル、横4・8メートル。広島市から譲り受けた折り鶴約3万2千羽を使った。君田小児童や来館者たち計約150人の協力を得て鶴を板に貼り、昨年秋に作った。作品は中央を中心に実物の大半を再現。普段は同館で展示している。

 出展するのは「青少年を中心とする平和文化イベント」。同館から出展の打診を受けた広島市が、作品を借り受けることにした。市平和推進課は「核兵器廃絶の願いのこもった折り鶴で表現された岡本太郎さんの絵は、8・6の日にふさわしい大作」と歓迎する。

 同館の赤木賢治館長(71)は「原爆の日は人類が絶対に忘れてはいけない日。作った子どもたちの平和を願う気持ちのこもった作品を多くの来場者に見てほしい」と話している。(桜井邦彦)

(2013年5月23日朝刊掲載)

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