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核廃絶演説評価し親書 首相が米大統領に 連携意向伝える

 麻生太郎首相は13日の自民党役員会で、米国と連携して核廃絶に取り組む意向を伝える親書をオバマ米大統領に送る意向を明らかにした。

 首相周辺によると、親書は14日からワシントンを訪問する安倍晋三元首相がバイデン副大統領と会談する際に手渡すという。

 役員会後に記者会見した細田博之幹事長によると、首相は役員会で、大統領が核兵器全廃を目指す包括構想に言及したプラハでの演説に触れ、日本も構想実現に努める考えを強調した。

 親書には、演説を高く評価するとともに、唯一の被爆国として緊密に協力する意向を盛り込むとみられる。首相はこの後の記者団の質問には「人に書いた手紙の内容をしゃべることはありません」と述べるにとどまった。

 安倍氏は現地時間の15日午後に副大統領と会談し、世界的な経済危機への対応、北朝鮮のミサイル発射問題などについても意見交換するとみられる。

(共同通信配信、2009年4月14日朝刊掲載)

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