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特別号「学ぼうヒロシマ」配布へ 山口県東部54中に防長本社 被爆の記憶継承

 中国新聞防長本社は、ちゅーピー子ども新聞の中学生向け特別号「学ぼうヒロシマ」を、新聞活用協定を結ぶ山口県東部の9市町の国公立中学計54校の生徒全員に配る。22日、防長本社の山城滋代表が岩国市教委を訪れ、佐倉弘之甫教育長に贈呈した。

 核兵器廃絶と世界平和への願いを、次世代に伝える目的で制作した。タブロイド判、カラー24ページで、本紙連載中の被爆体験の聞き取り企画「記憶を受け継ぐ」から10人分を掲載。一部は英訳を併記し、英語の学習にも使用できる。

 フィールドワークに役立つよう、原爆ドームや原爆供養塔などを記事と写真、地図で紹介。「学徒動員」などの用語解説のほか、世界中に約2万発の核兵器があることなど、現在の課題にも触れている。

 山城代表は「被爆の記憶を若い世代に伝えるため、活用してほしい」と説明。佐倉教育長は「感性の豊かな子どもの時分に、平和の大切さをきちんと学ぶことは非常に大切だ」と新聞をめくっていた。(大村隆)

(2013年5月23日朝刊掲載)

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