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特定失踪者の家族ら 解決へ知事に協力要望

 島根県内出身で北朝鮮に拉致された可能性がある特定失踪者2人の家族と支援団体のメンバーが22日、溝口善兵衛知事を訪ね真相解明への協力を求める要望書を手渡した。

 2人は、江津市出身で2002年に広島市佐伯区で失踪した和田佑介さん=当時(25)=と、津和野町日原出身で1973年に益田市で失跡した益田ひろみさん=当時(20)。和田さんの母執子(ともこ)さん(70)=江津市和気町=と、益田さんの姉石川景子さん(67)=津和野町木部=たち8人が県庁を訪れた。

 執子さんは「自分が元気なうちに再会できるよう協力してほしい」と要請。知事は「県として政府に解決への努力を働きかけたい」と述べた。拉致問題に取り組む市民団体「東アジアネットワーク」(出雲市)の石原倫理(ともただ)代表(56)は、解決に向けた広報啓発などを求める要望書を知事に手渡した。

 8人は県警本部に彦坂正人本部長を訪ね、積極的な捜査や家族への情報提供を要望した。本部長は捜査の進展状況などを話したという。(松島岳人)

(2013年5月23日朝刊掲載)

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