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核なき世界へ発信を 平和メディアセンター5周年 あす広島でシンポ

 中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンター設立5周年記念シンポジウム「核なき世界へ 広げようヒロシマ発信」が25日午後1時から、広島市中区の広島国際会議場である。核時代平和財団(米国)会長のデービッド・クリーガー氏の基調講演やパネル討論を通して、核兵器廃絶に向け被爆地の果たすべき役割について議論する。

 クリーガー氏は「希望の都市 広島」と題して講演する。被爆者で平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)代表の小倉桂子氏、国際交流グループCANVaS(キャンバス)代表の小麻野貴之氏、国連訓練調査研究所(ユニタール)特別顧問のナスリーン・アジミ氏を加えた4人でパネル討論。被爆地広島の訴えをいかに広げていくかを探る。

 若者たちによる平和活動の報告もある。東日本大震災の被災地の現状や支援について宮城県農業高(名取市)と五日市高(広島市佐伯区)が紹介。国際協力機構(JICA)元青年海外協力隊員の小坂法美氏は海外での原爆展を振り返る。平和メディアセンターを拠点に活動する中国新聞ジュニアライターは3月の中高生ピースマイルフェスタについて報告する。宮城県農業高の生徒らは、被災地を支援する中国新聞社などの「届けよう 希望 元気 キャンペーン」の一環で招く。

 シンポは、ヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団、中国新聞社の主催。無料。同時通訳付き。平和メディアセンターTel082(236)2801。(増田咲子)

(2013年5月24日朝刊掲載)

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