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首相、式典出席へ調整 菅氏表明 広島と長崎「原爆の日」

 菅義偉官房長官は29日の記者会見で、新型コロナウイルスの影響を踏まえ縮小開催の方針が示された8月の広島原爆の日(6日)と長崎原爆の日(9日)の両式典への安倍晋三首相の出席について「今後調整していく」と述べた。歴代首相は毎年、両式典に出席してあいさつをしてきた。

 広島市の松井一実市長がこの日、例年1万人以上が集まる平和記念式典の参列者の席数を880席に減らすと表明した。長崎市も式典の参列者を10分の1程度に絞る方針を示した。

 菅氏は「式典の在り方は主催者の市が検討、判断される」とし、「世界唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現に向け国際社会の取り組みを主導し、被爆の悲惨な記憶を風化させず、継承していく政府の考えに変わりはない」と強調した。(下久保聖司)

(2020年5月30日朝刊掲載)

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