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オスプレイ訓練終了 夜間ルートも連絡なし 山口県・岩国市 国通じ働き掛け

 米海兵隊岩国基地(岩国市)を拠点にした垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土訓練は24日、5日間の日程を終えた。今回も山口県や岩国市に対し、飛行のルートや期間に関する事前の連絡はなかった。

 県岩国基地対策室によると、20~24日の訓練期間中、岩国基地には計3機のオスプレイが飛来。21日に午後8時ごろから50分、22日に午後7時40分ごろから約1時間50分、それぞれ2機が夜間飛行をした。

 県はルートなどの事前連絡を求めたが、中国四国防衛局から寄せられたのは離着陸の情報だけ。飛行ルートなどの事前連絡はなかった。

 本土訓練はこれまでに3回あった。3月上旬の初回は事前に米側から政府を通してルートなどの情報が伝えられていた。しかし2回目以降、そうした事前連絡はない。

 防衛省報道室は「今回も米側から運用に関する情報は得られていない」と説明。岩国基地報道部は「通常、部隊の動きや展開、日付などの詳細は保安上の理由で話さない」などとしている。

 県岩国基地対策室の磯村昭二次長と岩国市の桑原健二基地政策担当部長はともに「夜の訓練は住民負担も大きい。今後も国を通じて事前連絡を求めていく」としている。(門戸隆彦、堀晋也)

(2013年5月25日朝刊掲載)

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