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　広島県は２４日、夏に被爆地広島で開く音楽イベント「ワールド・ピース・コンサート」の出演者２４人を発表した。グラミー賞を受賞した米国人歌手のジェームス・イングラムさん（６１）やパティ・オースティンさん（６２）をはじめ、音楽家の坂本龍一さん（６１）、俳優の吉永小百合さん（６８）たちが参加する。

　イングラムさんとオースティンさんは、８月３日に広島市中区の広島グリーンアリーナであるメーンコンサートに出演。米国の音楽家クインシー・ジョーンズさん（８０）と共演し、ポップスやジャズの世界的ヒット曲を披露する。

　８月２日にグリーンアリーナである「平和への祈り」をテーマにしたコンサートでは、坂本さんのピアノ演奏に合わせ、吉永さんが原爆詩を朗読する。

　ワールド・ピース・コンサートは７月２７日～８月５日の期間中、ポップスやクラシックなど八つのコンサートを開催。今回の発表分を合わせて国内外のアーティスト３３人と２楽団の出演が決まった。交渉中のアーティストもおり、６月上旬に最終発表を予定する。

　県などでつくるピースアーチひろしまプロジェクト実行委員会が主催する。「世界最高峰の音楽家が集まった。ジャンルや世代、国籍を超えて世界に平和のメッセージを届けたい」としている。

　各コンサートの前売り券は６月２日から順次、販売が始まる。実行委Ｔｅｌ０８２（２２７）６２３４＝平日午前９時～午後５時。（新本恭子）

（２０１３年５月２５日朝刊掲載）