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大和ミュージアム 待望の再開 旧日本軍戦闘機エンジン「誉」初公開

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時休館していた大和ミュージアム(呉市)が3日、約3カ月ぶりに再開した。米陸軍広弾薬庫(同)の敷地で見つかり、同ミュージアムに寄贈された旧日本軍の戦闘機エンジン「誉(ほまれ)」を初公開している。

 入り口に手指の消毒液を設置し、来館者に発熱がないかサーモグラフィーでチェックするなど、さまざまな感染防止策を取った。

 再開と同時に開幕した企画展「海から空へ 広海軍工廠(こうしょう)と航空機」(来年1月24日まで)は、戦艦大和などの造船だけでなく、航空機製造の役割も大きかった呉の歴史に着目。戦後70年余りを経て地中から掘り出された「誉」の主要部をはじめ、関連資料約50点が並ぶ。

 廿日市市の会社員関口武さん(28)は「貴重なエンジンの実物を見るのを待ちわびていた」と喜んだ。

 同ミュージアムは3月2日から休館していた。戸高一成館長は「(新型コロナへの)危機感を持ちつつ、困難を乗り越えたい」と話した。(道面雅量)

(2020年6月4日朝刊掲載)

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