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国連総長が参列意向 8・6式典 かなわぬならビデオ

 広島市は5日、国連のグテレス事務総長が8月6日の平和記念式典に参列する意向だと、あらためて確認できたと明らかにした。新型コロナウイルスの影響で訪問がかなわない場合はビデオメッセージを送るとの回答を得たという。今月中旬までに招待状を送る。

 グテレス氏は2月4日、広島市中区の平和記念公園で営まれる平和記念式典に合わせて広島を訪問すると表明。8月9日にある東京五輪の閉会式と合わせて、日本を訪れる予定だった。東京五輪は延期されたが、広島市の訪問には引き続き意欲を示した形となる。

 市によると、国連の事務総長室に電子メールで照会したところ、「状況が許せばぜひ参列したい。できなくなった場合はビデオメッセージを送る」と返信があった。市は「海外からの入国制限の解除などが前提となるが、ぜひ広島から肉声で平和へのメッセージを発信してほしい」と願う。

 市はこの日、式典の主な招待者を発表した。各都道府県の遺族代表を例年通り招くほか、安倍晋三首相をはじめとする政府関係者、各国駐日大使たちを呼ぶ。

 参列者席は例年の1割の最大880席に縮小し、全席指定とする方針。被爆者6団体には、参列する被爆者の人選を依頼する。式典の流れや時間はほぼ変えないとしている。(新山創)

(2020年6月6日朝刊掲載)

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