色あせぬゲン 魅力再確認 連載開始40周年 広島で来月催し
13年5月29日
原爆投下後の広島を生きる少年を描いた漫画「はだしのゲン」の連載開始40周年を記念したイベントが6月1、2、4日、広島市中区である。昨年12月に73歳で亡くなった作者の中沢啓治さんゆかりの人やファンがトークショーやアニメ映画の上映などを通じ、原爆や戦争を分かりやすい描写と強烈なメッセージで告発した作品の魅力を再確認する。(田中美千子)
実行委員長は中沢さんを追ったドキュメンタリー映画のプロデューサーを務めた渡部久仁子さん(32)=安佐南区。「中沢さんの死後も、多くの人に作品を読んでほしい」と発案し、賛同した大学生たち20、30代の11人が企画に加わった。
1、4日は原爆資料館東館が会場。1日午後5時半から、外国語版の翻訳者や中沢さんのドキュメンタリー映画の監督たち10人がトークショーをする。4日午後6時半から、中沢さんの妻ミサヨさん(70)=埼玉県所沢市=が夫の思い出を語る。
2日は午後1時から旧日本銀行広島支店で、アニメ映画の上映会や愛読者が魅力を語るセッションがある。作品をイメージしたオリジナル曲の発表もある。作曲は広島を拠点に活動する在日韓国人3世の歌手李翔雲(リサンウン)さん(28)が担い、実行委メンバーも作詞に加わった。いずれも無料。
はだしのゲンは1973年6月、週刊少年ジャンプで連載を開始。中沢さんは中断を挟みながらコミック10巻分を描いた。実行委メンバーの広島大3年福岡奈織さん(20)=安芸区=は「市民一人一人の人生が原爆に苦しめられたことを伝えてくれた作品。その魅力を伝えたい」と意気込む。渡部さんTel082(502)0428。
(2013年5月29日朝刊掲載)
実行委員長は中沢さんを追ったドキュメンタリー映画のプロデューサーを務めた渡部久仁子さん(32)=安佐南区。「中沢さんの死後も、多くの人に作品を読んでほしい」と発案し、賛同した大学生たち20、30代の11人が企画に加わった。
1、4日は原爆資料館東館が会場。1日午後5時半から、外国語版の翻訳者や中沢さんのドキュメンタリー映画の監督たち10人がトークショーをする。4日午後6時半から、中沢さんの妻ミサヨさん(70)=埼玉県所沢市=が夫の思い出を語る。
2日は午後1時から旧日本銀行広島支店で、アニメ映画の上映会や愛読者が魅力を語るセッションがある。作品をイメージしたオリジナル曲の発表もある。作曲は広島を拠点に活動する在日韓国人3世の歌手李翔雲(リサンウン)さん(28)が担い、実行委メンバーも作詞に加わった。いずれも無料。
はだしのゲンは1973年6月、週刊少年ジャンプで連載を開始。中沢さんは中断を挟みながらコミック10巻分を描いた。実行委メンバーの広島大3年福岡奈織さん(20)=安芸区=は「市民一人一人の人生が原爆に苦しめられたことを伝えてくれた作品。その魅力を伝えたい」と意気込む。渡部さんTel082(502)0428。
(2013年5月29日朝刊掲載)