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大竹の8・6 席数半減 被爆者協 小中高生ら招待見送り

 大竹市原爆被爆者協議会は13日、新型コロナウイルスの感染予防のため、8月6日に市内で開く原爆死没者追悼・平和祈念式典の参列席を、例年のほぼ半分の200席にする方針を決めた。招く被爆者や遺族の人数は例年通りとし、一部来賓や小中高生の招待を見送る。

 中原悦司会長(74)たち役員が会合を開いて決めた。式典では、司会進行や吹奏楽の演奏などに市内の子どもたちが協力するほか、平和学習の一環で計約100人が参加していた。小中高生の招待見送りは、臨時休校に伴い夏休みが短縮されることも踏まえた。

 小中高生の代表各1人による「平和への誓い」の宣言も取りやめるが、従来通り当日配る冊子に記載する方向で調整する。

 会合では市議や市幹部たち来賓を減らす一方、市と市教委が共催するため入山欣郎市長、小西啓二教育長を招くことも確認した。

 式典は1983年に始まり、同市立戸の市総合市民会館の原爆慰霊碑「叫魂(きょうこん)」前で開いている。中原会長は「被爆75年の節目を迎えるが、式典を絶やさず続けるのがわれわれの務め。子どもたちが戻ってくる来年以降につなげていく」と話していた。(白石誠)

(2020年6月14日朝刊掲載)

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