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「ヒロシマ・アピールズ」ポスター 制作者に浅葉克己さん

■記者 水川恭輔

 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)と広島国際文化財団(山本信子理事長)は15日、世界平和を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの制作者を発表した。今年は、東京造形大客員教授の浅葉克己さん(69)=写真、東京都=を選んだ。

 浅葉さんは、西武百貨店「おいしい生活」など企業広告を数多く手掛け、象形文字を使ったデザインで知られる。日本を代表するアートディレクターとして2002年に紫綬褒章を受章した。

 JAGDAは「小さな題材から、びっくりするような作品が生まれる」と作風を説明。浅葉さんは既に原爆資料館(広島市中区)を訪れ「黒い雨」の被害や壊れた時計などに注目しているという。

 「ヒロシマ・アピールズ」の制作は1983年に始まった。中断を経て今年で12作目となる。7月下旬か8月初旬に完成予定。3000枚を印刷し、資料館などで1部1050円で販売する。

(2009年4月16日朝刊掲載)

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