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団体客受け入れ再開 原爆資料館 1日から

 原爆資料館(広島市中区)は7月1日、新型コロナウイルスの影響で休止していた団体客の受け入れを再開する。都道府県境をまたぐ移動自粛の要請が今月19日に全面解除されたためで、修学旅行生たちが入館できるようになる。

 資料館は1日、約3カ月ぶりに開いたが、現在は5人以上の団体客は家族連れを除いて受け入れていない。7月1日以降は制限を解除し、人数が多い修学旅行生などの団体を受け入れる。併せて、30分当たりの入館者数の上限を100人から150人に緩める。

 8月上旬にはインターネット予約を始める。9月1日以降に来館する場合、資料館のホームページ(HP)で希望日や時間、人数を事前に指定できる。

 団体客の受け入れに合わせて、被爆証言や証言を受け継ぐ伝承者の講話を7月1日に再開する。ピースボランティアによる案内は、密集を避けるため、当面は平和記念公園内の碑めぐりなど屋外での活動に限る。

 資料館は「高齢の被爆者にとって時間は貴重で、早く再開したいとの声が出ていた。感染対策を徹底し、しっかり活動してもらえるようにしたい」とした。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)も7月1日、団体客の受け入れを再開する。伝承者の市外への派遣、被爆体験記の朗読ボランティアの活動も始まる。(明知隼二)

(2020年6月26日朝刊掲載)

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