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2県6市職員 島根原発見学

 島根県は31日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の合同見学会を現地で開いた。原発事故に備える30キロ圏内の鳥取県と両県6市の防災担当者に専門知識を深めてもらうため、初めて企画した。

 2県6市の担当者22人が定期検査で停止中の2号機を視察。中電島根原子力本部の井田裕一広報部長たちから説明を受けた。原子炉を停止する制御棒をコントロールする「制御ユニット」の前では「どんな時に役立つのか」などと質問していた。発電用の蒸気タービンも見学した。

 県避難対策室の島田範明室長は「住民の疑問に自分の言葉で答えられる職員になってほしい」と話していた。

 2県6市のうち、非常時の立ち入り調査権を持つのは原発が立地する県と松江市だけ。残る鳥取県と5市も同じ調査権を中電に要望しているが実現していない。

(2013年6月1日朝刊掲載)

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