原発や基地問題 2僧侶思い語る 広島市中区で対談会
13年6月3日
「平和と平等を問う」をテーマにした僧侶2人の対談会が2日、広島市中区の広島YMCAであった。三次市の浄土真宗本願寺派僧侶、中村周六さん(68)と沖縄県読谷村の真宗大谷派僧侶、知花昌一さん(65)が原発輸出や米軍基地の移転などを語り合った。
中村さんは、インドへの原発輸出に力を入れる安倍晋三首相を「福島第1原発事故後も、ヒロシマの理念が顧みられていない」と疑問視。親鸞の著作を引き、「自然とともに生きていく観点が必要だ」と説いた。
知花さんは進まない米軍基地の移転や、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備を沖縄の課題として説明。「仏教では怒りは抑えるべきだとされるが、他者に思いをはせるきっかけとして怒りは必要だ」と述べ、沖縄県外から抗議の声が上がることに期待感を示した。
会は8・6ヒロシマ平和の夕べ実行委員会が主催し、約50人が聞き入った。(桑田勇樹)
(2013年6月3日朝刊掲載)
中村さんは、インドへの原発輸出に力を入れる安倍晋三首相を「福島第1原発事故後も、ヒロシマの理念が顧みられていない」と疑問視。親鸞の著作を引き、「自然とともに生きていく観点が必要だ」と説いた。
知花さんは進まない米軍基地の移転や、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備を沖縄の課題として説明。「仏教では怒りは抑えるべきだとされるが、他者に思いをはせるきっかけとして怒りは必要だ」と述べ、沖縄県外から抗議の声が上がることに期待感を示した。
会は8・6ヒロシマ平和の夕べ実行委員会が主催し、約50人が聞き入った。(桑田勇樹)
(2013年6月3日朝刊掲載)