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戦中・戦後の暮らしカルタに 「ふくやまピース・ナビ」作成 市民の句にイラスト

 福山市人権平和資料館(福山市丸之内)を拠点に活動する市民団体「ふくやまピース・ナビ」が、戦時中や戦後の市民の暮らしを伝える「ふくやま平和カルタ」を作った。希望する学校や高齢者施設に配る。

 ピース・ナビは2014年に発足し、福山空襲の証言集作りなどに取り組んできた。昨年5~6月、市民から読み句を募集。集まった76点と、ピース・ナビのメンバーが考えた340点から、市人権・生涯学習課の担当者たちが44点を選んだ。「空から伝単(でんたん) 福山の街に 六万枚」「学童疎開 親元をはなれ さみしいな」など市民の思いや生活を伝える。

 元美術教師でメンバーの中村寿秀さん(69)が絵札のイラストを担当。4カ月かけて、「悲しみが伝わるよう表情に気を使った」という。読み札の裏には当時の時代背景や用語の解説文もつけた。堀家美智子代表(63)は「絵札を見た子どもの疑問を、大人に答えてもらって戦争や平和について考えてもらいたい」と呼び掛ける。11~30日、霞町のまなびの館ローズコムで、カルタの原画展も開く。

 60セットを希望する施設に配布する。市人権・生涯学習課までファクスかメールで申し込む。応募多数の場合は抽選。締め切りは30日。同課☎084(928)1006=平日のみ。(滝尾明日香)

(2020年7月13日朝刊掲載)

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