運転延長へ安全策検討 島根原発1号機 中電「廃炉計画せず」
13年6月4日
中国電力の苅田知英社長は3日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)を訪れ、来年3月に稼働から40年を迎える1号機について「(原子力規制委員会が求める)特別点検の中身を確認した上で、いろいろ手当てが必要になる」と述べ、運転延長のため機器の安全対策を検討する考えを示した。
苅田社長は、7月から稼働期間を原則40年に制限する規制委の方針を踏まえ「1号機の廃炉は計画していない。2、3号機より稼働のバリアー(壁)が高いと感じている」と言及。再稼働に向けては「3年ほど考える時間をもらえる。設備が間に合うかはっきりしないが、要求基準への対応を検討する」とした。
規制委は例外的に40年以上の稼働を認める場合、原子炉圧力容器などの劣化状況を把握する特別点検を求める。規制委の認可を受ければ20年を上限に延長できる。
1号機は1974年3月29日に運転を始めた。機器の点検不備を受け、2010年3月31日に運転を停止。そのまま同年11月、定期検査に入った。(川上裕)
(2013年6月4日朝刊掲載)
苅田社長は、7月から稼働期間を原則40年に制限する規制委の方針を踏まえ「1号機の廃炉は計画していない。2、3号機より稼働のバリアー(壁)が高いと感じている」と言及。再稼働に向けては「3年ほど考える時間をもらえる。設備が間に合うかはっきりしないが、要求基準への対応を検討する」とした。
規制委は例外的に40年以上の稼働を認める場合、原子炉圧力容器などの劣化状況を把握する特別点検を求める。規制委の認可を受ければ20年を上限に延長できる。
1号機は1974年3月29日に運転を始めた。機器の点検不備を受け、2010年3月31日に運転を停止。そのまま同年11月、定期検査に入った。(川上裕)
(2013年6月4日朝刊掲載)